大学生のときから教壇に立ち、縁があり20代から大手予備校と呼ばれるところで教えています。今まで多くの学生に「ちゃんと生物を勉強すれば点数に直結することがわかりました」と賛同を得ているので、提言している勉強法にも自負があります。しかし、「モリタメソッド」などという世間では受けそうな?胡散臭いものを提言しているのではなく、あくまでも基本に忠実になろうということを言っているだけです。今回、『ネットを活用した最強の勉強法』ということでこの提言を文章化する機会をいただきました。これを読んでくれた受験生の成績向上のきっかけになればと考えています。
01はじめに
世間は情報化社会。否が応でも、様々な情報が君に降り注ぎます。「必ず結果を残さなければいけない!!」という状況下におかれている君は、耳に聞こえの良い情報に跳びついてしまいがちです。巷で蔓延っている生物の二大勉強法は
- ・「生物は暗記教科だから、参考書の太字部分を暗記すればOK!!」
チェックペンを引きまくり&シートでペラペラ症候群 - ・「1つの問題集を3周すれば大丈夫!!」
取り敢えず問題集を何周もやります症候群
です。このような勉強をしようとしていませんか?冷静に考えると、この2つの勉強法には問題点があることがわかります。
“参考書の太字部分を暗記”しても、そもそも試験が一問一答形式ではありません。一問一答形式の出題があったとしても、君が目指すレベルの大学では、それが大きなウェイトを占めているということはないはずです。
また、“問題集を○周”という一番耳にする勉強法は、同じ問題を複数回解くと答えを覚えてしまいますし、問題集と同じ問題が出ることなんて極めて稀です。そもそも、2回同じ問題を解いてそれでも間違ったのであれば、1回目に何をしたのか?という話です。
両勉強法を実施しようとする学生は共通して、『これをすれば大丈夫』という安心感を得たいだけのような感じがします。しかし、生物はそんなに甘くはないのです。
ここで勘違いしてほしくないのは「参考書と問題集が無意味」と言っているわけではないということです。使い方を間違っているのです。では、参考書と問題集はどのように使うものなのでしょうのか?