01現代文を最強にするための心構え
01-A現代文は、予習中心の科目
現代文を最強にするための正しい勉強法を、これから説明します。まず、知っておいて欲しいのは、現代文は、復習よりも予習で伸びるということです。なぜなら、現代文は、暗記中心の科目ではないからです。
たしかに、漢字やキーワードの知識は必要ですが、それだけでは、現代文を得意にすることはできません。自分で文章を読んで、筆者の言いたいことは何か、傍線部の意味は何か、傍線部の理由は何か、空欄に入る語句は何か、それらを、まずは自分で考える必要があります。
講師の説明を聞けば、解答までのプロセスがわかるかもしれませんが、そのプロセスや解答を覚えることに、ほとんど意味はありません。まず、自分なりに読解して解答を出し、授業中に自分の読解と講師の読解が、一致しているか、ずれているかを確認して、間違いに関しては、同じ間違いを繰り返さないように、読解力を強化するべきです。
そのためには、授業の前に、じっくりと時間をかけて予習をしておく必要があります。せっかくの勉強時間を現代文の勉強に使うならば、その時間を予習にあてましょう。
問題集や過去問などを解くときも、当然ですが、授業の予習と同様に、まず自分で問題を解くことに時間をかけるべきです。解答や解説を先に読んで、解答までのプロセスや解答を覚えることに、ほとんど意味はありません。
1日1時間、現代文の勉強をするとして、1年で365時間です。その時間を予習中心にした人は伸び続けますが、復習中心にした人は伸び悩みます。現代文を最強にするためには、まず予習中心の勉強をすること、それを覚えておいてください。
- GOOD
- 予習中心
- 伸び続ける
- BAD
- 復習中心
- 伸び悩む
01-B現代文は、思考力を養う科目
現代文は、思考力を養う科目です。そして、思考力を養うためには、受動的、消極的、客体的な姿勢を、能動的、積極的、主体的な姿勢に転換する必要があります。
テレビやネットなどの映像情報の場合、どうしても情報に対して受動的になりやすいですが、文章を読む場合は、ただ内容を理解しようとするだけでなく、途中で立ち止まって、自分なりにその内容について考えることが可能です。つまり、受動的な姿勢から能動的な姿勢に転換できるのです。予習においても、あるいは、授業においても、文章を、ただ理解しようとするだけでなく、内容について、筆者は何を言っているのか、なぜそのように述べるのか、能動的、積極的、主体的に考えるべきです。
授業というと、どうしても、受動的になりがちだとは思いますが、授業中も、能動的に考えてみましょう。ZEN Studyの場合、授業中にコメントや質問をすることも可能です。自分の考えを言葉にしてかまいません。また、授業後にアーカイブを見るときも、その内容について考えたくなったら、映像を一時停止して思考するのもおすすめです。もし疑問点が出てきたら、Q&Aで質問するという方法もあります。
アクティブ・ラーニングという言葉が、最近話題になっていますが、ZEN Studyは、ネットで唯一アクティブ・ラーニングが可能なシステムです。是非、このシステムを生かして、能動的、積極的、主体的に授業に参加してください。
- GOOD
- 能動的・
積極的・
主体的な姿勢 - 伸び続ける
- 能動的・
- BAD
- 受動的・
消極的・
客体的な姿勢 - 伸び悩む
- 受動的・
01-C好きになると伸びる
生徒に現代文が、好きか嫌いかと聞くと、答えは様々ですが、「嫌いではない」という微妙な答えが多いようです。そこで、なぜ、はっきり「好き」と言えないのかと聞いてみると、「できるようになったら、たぶん好きになる」と生徒は答えます。
でも、考えてほしいのは、たとえば、プロのサッカー選手が、プロになれるほどサッカーが上手くなってから、サッカーが好きになったのかどうかです。おそらく、そんな人はいないでしょう。サッカーを始めた頃から、ただボールを蹴ることが好きだったはずです。
現代文は、思考力を養成すると述べましたが、思考力のある人は、思考力がついてから考えることが好きになったわけではありません。考えることが好きで、いろいろ考えているうちに、いつのまにか思考力がついているものです。
もちろん、現代文が好きになることを強制することはできません。ある程度できるようにならないと、好きと言いにくいのも、わかります。だから、僕も講師として、授業中、授業を受けている全員ができるようになって、現代文が好きになるように全力を尽くします。でも、勉強が嫌なものというイメージや先入観があれば、それを捨てたほうが伸びるのは、間違いありません。
人間には、本来好奇心があります。だから、知らないことを知ること、わからないことがわかること、できないことができるようになること、そのプロセスは喜びに満ちているはずです。この文章は、何を言っているのだろう、なぜ筆者はこんなことを言うのだろう。正解のヒントはどこだろう。答えは、本当にこれでいいのか。推理小説を読むように、わくわくどきどきしながら考えていく、そういうプロセスを楽しめる人は、知らないうちにできるようになっているし、どこまでも伸びていく人です。
「嫌いではない」から「好き」は、ほんの一歩です。その一歩を踏み出しましょう。
- GOOD
- 好きになる
- 思考のプロセスを
楽しめる - できるように
なる - 伸び続ける
- BAD
- 好きになれない
- 思考を
楽しめない - できるように
ならない - 伸び悩む