ネットを活用した最強の勉強法 生物の勉強法 講師 森田 亮一朗

ネットを活用した最強の勉強法 生物の勉強法 講師 森田 亮一朗
04

合格者がどのような勉強をしたのかを知ろう

04-A受験勉強にオリジナリティーなどいらない

個性が尊重される時代だけど、個性を勘違いしている人が多いです。周りと違うことをするのが個性ではありません。ある有名な書道家はお手本を見ながら1日300枚も練習をするそうです。「手本を本気で真似よう真似ようとして、どんどん個性をなくしていって、それでも出てしまうのが個性」とのことです。よく独自の勉強法を確立したがるかたがいますが、受験勉強にオリジナリティーなど不要です(独自の勉強法を見出したと思っても、必ず先行実験があります)。ではどのような勉強をしたらよいのか?生物という教科は、英語や数学のように中学からの積み重ねがある教科ではありません。だからこそ、合格者の勉強法を真似たらいいのです。学問にオリジナリティーを発揮するのは大学に入ってからです。

今回の勉強法を執筆するにあたり、私の教え子にアンケートに協力してもらいました。協力してもらった学生は、「この子たちはよい勉強をしているな」と思った自慢の教え子3人です。原文そのままで載せますので、皆様の参考になればと思います。

T・E さん [京都府立医科大学・医学部医学科(現役合格)]

(1) 授業を受けるときに注意していたこと
森田先生の生物に関する雑談はできるだけ書くようにしていました。また、わからないところがあったらすぐに質問するようにしていました。

(2) 授業以外にやった生物の勉強
基礎~標準レベルの復習は学校の傍用問題集を、また応用レベルの問題を解くために、標準問題精講を使いました。また、授業内で実施されたテスト(注:私は授業毎に必ず確認テストを実施していまして、そのテストのことです)は、まとめてもう1回自習で解きました。

学校のテスト対策は、資料集を何回も読んで、そして何回も書いて、単語だけを暗記するのではなく、流れを書くことができるまでにしました。

(3) 来年受験する学生に“生物の勉強法”でアドバイスを求められたら?
二次試験で医学部の生物は丸暗記では絶対に解くことができないので、教科書や資料集を読み込むことが大切です!!あとは、論述問題はきちんとやり方をマスターしてから解くことが必要だと思います。

T・R くん [滋賀医科大学・医学部医学科(現役合格)]

(1) 授業を受けるときに注意していたこと
授業で教わったことは必ず自分のものにできるように復習を続けた。プラスαで必要な知識は資料集で補強した。わからないことは放置すると不安になるので質問した方がよい。

(2) 授業以外にやった生物の勉強
授業を受けた後にプリント(注:私の予備校の授業では毎回プリントを配りますが、N予備校の参考書と同じものと考えてくれてOKです)をもう一度ノートにまとめ直していた。ノートに知らないことが出るたびにメモをとり、何度も見直した。模試を受けた後は、解けなかった問題は問題集の類題を解いていた。学校のテスト対策は、教科書と資料集を何度も読み込んだ。

(3) 来年受験する学生に“生物の勉強法”でアドバイスを求められたら?
覚えるのが苦手だったら、とにかく手を動かしてみる。時間がかかりそうに見えるがすぐに覚えられるので案外効率がよい。一度解いたことがある問題は確実に満点を狙えるようにしっかりと復習をする。

U・M さん [滋賀医科大学・医学部医学科(一浪で合格)]

(1) 授業を受けるときに注意していたこと
板書は書くのは当たり前で、先生が説明されてるときに言われた知識も余白に書いた。また、こうだからこうというように、単なる暗記ではないことも多いので、その説明の過程もメモするようにして、覚えやすいようにしていた。

できるだけ授業中に覚えてしまおうと思って授業を受けていた。

私は生物の勉強をするときに、プリントが命だったので、プリントだけで勉強できるように書くべきことはすべてプリントに書き込んだ。

(2) 授業以外にやった生物の勉強
予備校のテキストに載っている問題をひたすらやっていた。私は、現役の時生物が苦手で、浪人して一からのスタートだと思っていたので、予習はほとんどしていなかった。でもその代り、復習は手を抜かずにやった。復習の時に、先生のプリントを何回も見て、習った範囲のテキストの問題を授業のあった日や、その週の土日などにやっていた。

夏休みにテキストの問題をもう一周すべて解きなおして、わからなかったり、知識が抜けていると思ったら、その都度その範囲のプリントを見直した。その時に、プリントの一部だけ見るのでなくて、その単元のプリントのセット一通りを見直すようにした。特に覚えられないと思った知識は、裏紙に書き出して電車やふとした時にパッと見れるようにして、何回も見て書いて覚えるようにした。

模試は、習った範囲だけはちゃんと得点できているかを意識していた。そこで取れていなければ、まだ知識がちゃんと入っていないので、どの単元が抜けているのかを知る手段として使って、習ってない範囲は、習ってからできればいいやと思っていた。

(3) 来年受験する学生に“生物の勉強法”でアドバイスを求められたら?
とりあえずまず知識の穴がないことが一番大事だと思う。だから、プリントの隅々まで覚えこむことがまず最優先でしなければならないことだと思う。この知識の穴をなくすための勉強法として、ただプリントを何回も見てもみたら覚えている気になるけど実際問題を解いたら実は覚えていなかったということがあるので、少しでも怪しい知識だなと思ったら、裏紙に書き出して集中的に覚える方法がいいと思う。しかし、それしかやらないと知識と知識のつながりがなくなってしまうので、プリントを順番に見直して、つなげて覚えるということも必要だと思う。

生物の問題を解くときは、必ずプリントをもってきてするべきだと思う。解いて答え合わせをして、間違えたらすぐにプリントに戻って見直せるようにしておくべき。あとで見直そうと思っても、絶対に見直さないと思う。

授業→プリント→問題→プリント→模試→プリントのサイクルを乱さずにこなしていくとおのずと知識はついて、考える問題も知識があることで考えやすくなったと思う。

わからないところが出てきたり、どうしたら記述の問題ができるようになるかわからなかったり悩んだときはすぐに先生の所に質問や相談に行くべきだと思う。

本当にこの3人のアンケートは原文のまま載せたのですが、ヤラセかな?というくらいに勉強法に共通点が多くありませんか。合格者はみな同じような勉強をしているのです。しかも裏技的なものではなく王道の勉強法で。

04-B彼らの授業プリントを見てみよう

この3人が特に素晴らしいと思うのは授業に参加する姿勢でした。100人程度の大教室で授業をしていても、目を輝かせて授業に参加してくれている学生はわかるものなのです。彼らの授業態度をお見せすることは当然できませんが、授業プリントをお見せすることはできるので、それを画像として数枚紹介したいと思います。

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