ネットを活用した最強の勉強法 古文・漢文の勉強法 講師 佐藤 敏弘

ネットを活用した最強の勉強法 古文・漢文の勉強法 講師 佐藤 敏弘
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合格を勝ち取るための古典勉強法

まず、最初にあまりよろしくない勉強法の例を挙げます。

  • 1) 「知識」をむやみに詰め込む『質より量』型
  • 2) 多くの文章に触れれば良いという『慣れ親しみ』型
  • 3) 分からないものをとことん調べる『苦痛 or 満足』型

これらのやり方を10時間、20時間......、仮に100時間行っていても「成果」はあまり期待できないでしょう。1)の『質より量』型は、覚えた知識がそのまま“直球”で出てくれば解答できるかもしれませんが、少しでも“変化球”になってしまうと、極端に間違えやすくなりますね。2)の『慣れ親しみ』型は、読んだことのある文章が出てたときのみ解答できますが、全くもって親しんだことのないテリトリー外の文章が出てくると『読めない......』となることや、一番怖いのは親しんだ文章に酷似した文章が出た場合に『あ、結末はこうなるはず!』と勝手に判断してしまうことです。実際は、全然違った結末になっている場合が少なくありません!3)の『苦痛or満足』型は、『苦痛』型は、もれなく勉強嫌いになりますし、『満足』型は、調べたものが重要か重要でないかの判断ができていません。分からないから調べて、今後二度と出てこない調べる必要のない知識にもかかわらず、それを覚えていくという焦点のズレた勉強法をして『満足』しているものです。

これではせっかくの勉強が、単なる徒労に終わってしまいますよ!!!

では、次に合格を勝ち取るために有効な勉強法の例を挙げます。

  • 1) 身につける「知識」を厳選する『量より質』型
  • 2) どんな文章においても読み方を変えない『普遍的読解』型
  • 3) 分からない部分と分かる部分を区別する『冷静沈着』型

しかも、これらはN予備校の講義で手に入れたもの実践することで成り立つ勉強法です!

要するに《初めはなにもできない!余計なことをするな!》ということなのです!どんな受験生でも、最初はこの、《初めはなにもできない》状態のはずですし、《余計なこともしていない》状態ですよね。。。

古典の勉強法には、“読むためだけの勉強法”と“解くための勉強法”という2種類があるんです!!!

つまり、よろしくない勉強法は、“読むためだけの勉強法”になっていて、合格を勝ち取るために有効な勉強法は“解くための勉強法”ということなんですよ!!!われわれ受験生は、後者の方を重要視しなければいけませんね!もちろん“解くための勉強法”とはいえ、これを実践していれば、しっかりと“訳すべき部分を見つけ出し、状況をしっかりと把握しつつ古典の本質を見抜く”ことにつながりますので、自ずと“読む”こともできてきます。しかも、この方法により“正確な読解”もできるようになるのです!

  • 合格を勝ち取るための受験勉強をしていれば、
    古典のすべてにおいて対応できてしまうのである!

しっかりとした方向へスタートすれば、おのずと結果はついてきますよ!

02-A古典の勉強は「復習」中心!

そもそも持っている知識が使えるかどうかもわからない状況で「予習」なんてすることは無理ですよね。最後には今まで持っている知識を有効活用しなければいけないのですが、その持っている知識が使えるかどうかは、初期の段階では自己判断は厳しいですね!

受験を「復習中心」にすることで必要な知識の定着とムダの少ない学習が得られ、それらをある程度身につけたあとに、次のステップで実践演習を兼ねた「予習中心」へと変化させていけばよいのですよ。

つまり、N予備校講義を受けたあとに、講義で扱ったモノを復習して身につけ、“仕組み”や“利用法”などを理解した上で、N予備校講義が進むにつれ、何回か同じ“仕組み”や“利用法”などで対応できる問題があらわれ始めたら「予習中心」へとスタートをきるのがよいのです!

復習の仕方としては、《講義を真似できるようにすること》がベスト!

真似とは『講義で説明したとおりに、他人に説明できる』ということで、『他人への説明』ができるということは、自分の中で講義で話したポイントがきちんと理解できていなければ到底無理なことです。もし講義と同じプロセスどおりに説明できるならば、新しい問題に出会っても対処方法がおのずと浮かんでくるはずです。もっとざっくり言うと、サトウの話し方などの癖も含めて“講義の完コピ”をしてほしいということです!

  • 古典の受験勉強は、正しい知識を『復習』で手に入れ、それを『理解』(=完全コピー)し、『実践』(=自学習)へとつなげる!

02-B問題演習をする時の注意ポイント!

N予備校問題集を含めて、市販の問題集を演習する時や模試などを解き直しする時には、次のポイントに気をつけてみてください。

  • 1) 問題に正解したからといって、「マル」だけ付けるのはNG!
    ⇨正解までのプロセスが重要!正解した問題にこそ落とし穴がある。。。
  • 2) 間違った問題は、解説をチラッと見て「ケアレス問題」のみ対応!
    ⇨解答根拠に全く気付かなかった問題は、現状で知識が足りてない問題か、解けなくても良い問題である。逆に根拠に気付けた問題は、次回は正解できるようにする!
  • 3) 少し難しいかと思うが、問題の意図を考えてみる!
    ⇨作題者がなぜこの問題を作成したかを少しだけ考えてみる。見方を変えると新しい発見をすることもある。[多角的な視点]

最低でもこの3つを気にして解いていってください。

どの問題集が良いかということではなく、《取り組む姿勢・やり方》が大切なのですよ。問題に対面した時に、解くだけの“受け手”に回るよりも、どう解いていくかの“攻め手”に回ることで、問題も解き易くなるんです。『ちょっとだけ意識が変われば、格段に点数が変わる』ということを覚えておきましょう!

  • 演習では、様々な視点”を持つ(=意識を変える)ことで、『点数を大幅に上げる』ことにつながるのだ!
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