ネットを活用した最強の勉強法 英文読解の勉強法 講師 中久喜 匠太郎

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05

過去問に関する学習法

05-A過去問の解き方

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入試が近づいてきたら志望大学の過去問研究を始めましょう。

まず「いつ」始めるべきか。あなたの学習の進み具合にもよりますが、遅くとも3カ月前には始めたいですね。つまり私大ならば遅くとも11月、国公立大ならば遅くとも12月には始めましょう。かといって早く始めすぎるのもよくありません。ある程度実力がつくまでは過去問に手を出す必要はありません。授業と問題集で地道に実力をつけていきましょう。どうしても入試問題に触れたかったら、第一志望大よりやや下のレベルで出題形式が似ている大学のものを解いてみましょう。

そして、ここが一番大切。過去問を解くこと自体は何の勉強にもならないということを絶対に忘れてはいけません。時間を計って解いて答え合わせして、「はぁ、48点か…」とため息をつく。この過程であなたの英語力は一ミリも上がりません。大切なことは、解き終わってからです。ここからが勉強です。最低でも以下のことはしましょう。

  • ・解答根拠の確認(間違った問題だけでなく正解した問題についても行うこと)
  • ・読めなかった文の訳と文構造の確認
  • ・知らなかった単語のチェック


ここまで読んで、きっとこう思ってますね。「先生、ここまで丁寧に研究すると時間がかかって仕方ありません。。。」そりゃそうでしょう。例えば、大問1問あたり解くの20分、研究が40分、合計一時間と仮定すると、長文を2題出題する大学だとこれだけで2時間必要になりますね。時間を消費するだけでなく集中力も持ちません。

そこで、過去問は「大問ごとに」解いて研究することをおすすめします。今日は大問1、明日は大問2、というふうに大問ごとに分割して研究をしましょう。過去問を解いた、という経験よりも学習効率を優先しましょう。一年分全体を通して解くのは入試直前になってからで十分です。繰り返します。あなたが過去問を解く目的は「力試し」ではなく「英語力向上」です。

05-B本文全訳を読みこもう

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上位国公立・私立大の長文のテーマは実に多岐にわたります。比較文化、天文学、IT、教育問題、考古学などなど様々な文が出題されます。「その学部・学科で学ぶ内容に沿った英文しか出題されない」というのは完全な都市伝説ですよ(笑)むしろ入学後に学ぶ内容とは全く関係のないテーマが問われることのほうが多いと思っておいてください。理系の大学ほど文系的なテーマの文を読ませることが多いように思われます。

そうなるとやはり「背景知識」があると読解の助けになるわけですが、それでは背景知識をどこで手に入れればいいのか。一番身近なのは「過去問の日本語訳」です。過去問を解いたら必ず本文の全訳を読みましょう。目を通すのではありません。日本語の文章としてしっかり読み込んで内容を理解してください。上位大学の英語長文は良質なエッセイの宝庫です。そこに出てきた用語などで知らないものがあったらネットで調べるなどして理解を深めてください。面白い!と思うテーマに出会えたら、本やネットでとことんまで追求してみてください。オタクは勝利するのです(笑)

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