ネットを活用した最強の勉強法 英文読解の勉強法 講師 中久喜 匠太郎

ネットを活用した最強の勉強法 英文読解の勉強法 講師 中久喜 匠太郎
04

長文に関する学習法

04-A長文問題集の選び方

BSISIIHIHII

最大にしてほぼ唯一のポイントは「新しいものを選ぶこと」です。大学入試問題は時とともに出題や選ばれる題材の傾向がどんどん変わっています。少なくともここ10年以内に出版されたものにしましょう。(精読の問題集についてはこれはあてはまりません。古いものでも良書はあります。)

それ以外には最低でも本文の全訳と設問の解説が載っているものにしましょう。最近の長文問題集のほとんどはさすがにこの2つは掲載されていますが、昔は解説がなかったり、あっても不十分な問題集があったのです…。以上がクリアされていればどんなものを選んでも良いかと思います。大切なのは何をやるかではなくどうやるかです。

避けるべきものとしては、あまりに特殊な方法論を用いているものは手を出さない方がいいでしょうね。(この手の問題集も最近は減りましたが。)あと、もとの設問を改変しすぎているものは基礎固めの時期に解くのは良いと思いますが、入試直前期に解くのは避けた方がいいでしょう。国立の問題なのに内容一致問題がやたら多いとか、私大の問題なのに激しい説明問題があるとか(笑)、そういったものは出典元の大学の問題を確認するのがベターです。

04-B英検の問題集を活用しましょう!!!

BSISIIHIHII

「先生やっぱりどの問題集を選んでいいかわかりません…」という人は英検の過去問・問題集を活用してみましょう。良問ぞろいでレベル分けも細かいので、自分の実力にあった長文問題に触れることができます。ただし、基礎固め~実力錬成の時期だけにしましょう。入試直前はやはり大学入試の問題で訓練しましょう。

04-Cやさしい長文をたくさん読もう

BSISII

長文読解の勉強ってどんなイメージを持っていますか?難しい長文を辞書を引きながら読む、というのももちろんとても大切だけど、英語が苦手な人は「やさしい英文をたくさん読む」ことが非常に大きな効果を発揮するのです。

授業で学んだことを実践する絶好の機会にもなるし、「お、読めてる!」という実感と自信を手に入れることもできますね。中3や高1の時の教科書でもいいし(持ってるかな笑)、英検の4級、3級、準2級とかでもいい。読みやすい英文を毎日読みましょう。2、30行で十分です。つらくなったら途中でやめてください。気分が乗ってきたら教科書一冊まるごと読んだっていいですよ。

04-D「段落要約」で文脈把握力を磨こう

SIHIHII

文脈把握の力を磨くためには授業を理解することも大切ですが、やはり自分のアタマで考え、自分の手で意識化することが重要です。そのために「長文の段落要約」にトライしてみてください。

段落要約の例(1)。文番号をふり、文の展開に忠実に整理してますね。いいですね~。
段落要約の例(2)。こちらは段落全体の展開を踏まえたまとめ方。これもいいですね~。自分なりのまとめ方のスタイルを作ってください。
  • ・説明文・論説文に限る。小説文・物語文で行う意味はない。
  • ・一つの段落がある程度の分量があるものが望ましい。一つの段落が2文程度で全体で15段落ある、といったような段落が細切れになっている文章では行う必要はない。
  • ・「内容」の部分は文中の語句(もちろん日本語にする)だけでまとめること。自分の言葉を用いてはいけない。こうすることであなたの主観が文中に入り込むことを防ぐ訓練になります。
  • ・「内容」の部分は日本語の文でまとめるのが理想。ただ単に文中のキーワードを断片的に並べるのは絶対にアウト。断片的に並べたキーワードを矢印などの記号でまとめるのは可。ただし、その記号に自分なりの明確な意味と統一性がある場合に限る。(→は「因果関係」で、⇔は「対比」など。場当たり的にこういった記号を用いてまとめるのは×。)
  • ・「タイトル」の部分は日本語でも英語でも可。文中にはない言葉(つまり自分の言葉)を用いてもよい。

04-E設問の解答は二段階で

HIHII

読解問題の解き方のモデルです。参考程度に。

  • ① 規定時間を守って文を読み、答えを出す。辞書は用いてはいけない。ここで出した解答を「一次解答」とする。
  • ② その後時間をたっぷりかけて文を読み直し、設問に答え直す。辞書を用いてはいけない。ここで出した解答を「二次解答」とする。一次解答を変更しても構わないが、必ず記録を残しておくこと。
  • ③ 辞書を用いて読み直す。解答を修正する必要はない。


こうすることで自分のどこに弱点があるのかがわかりますね。一次で間違っていた、または時間がなくて解けなかったけれど二次で合っていたならば、それは英語力不足ではなくてスピード不足が原因です。一次でも二次でも間違った、または一次で合っていたのに二次で修正したら間違ってしまったならばそれは英語力不足が原因です。こうして自身の問題点がどこにあるのかを常にチェックしましょう。

04-F解答根拠の明文化

HIHII

上記の二段階予習の②二次解答作成時、または③辞書を用いて読み直す時に、あなたがなぜその設問にそのように答えたのかを自分の言葉で明文化してみましょう。内容一致問題ならば「段落3第2文に一致」、記述説明問題ならば「下線部が直後のFor exampleで具体化されているので、次の文の〇〇××が解答範囲となる」といった程度で構いません。そして、自分が考えた解答根拠が授業中の解説または問題集の解説と一致しているか、ずれているのはどこか、をチェックします。こうすることで設問のパターンや自分の思考のクセに気づくことができます。

TOP
03BACK
05NEXT

最強の勉強法TOP