ネットを活用した最強の勉強法 物理の勉強法 講師 内藤 法胤

ネットを活用した最強の勉強法 物理の勉強法 講師 内藤 法胤
04

最後に

「物理は、微分積分などの数学を駆使した勉強をするべきか?」この質問は、物理を触れた以上誰しも一度は興味がある話でしょう。賛否両論あるようですが、私は現場では、難解な数学を使わない授業から、数学を使う授業、数学を徹底的に使う授業(勉強する単元の順番も変わる)と様々行います。数式を駆使し、物理の精度を上げれば上げただけ、見返りも大きい事は言うまでもありません。なぜなら、その分大量の時間がかかっているからです。また、数学の精度も一概には言えません。同じ数学を用いた授業でも、抑えるレベルは様々です。どこまで突っ込んだ話をするのかも、講師によります。一言に微積物理などと言いますが、浅い数学を駆使した物理から、コアな数学まで駆使した物理まで存在します。しかしながら、皆さんにはその時間が残されているのでしょうか。全科目のバランスを意識しながら数学を深めながら勉強ができるのは、高校2年生の時点で数Ⅲの履修が終わり、かつ遅くとも高2の夏から受験レベルの物理をスタートできるくらい時間に余裕がある人に限られます。それでも、やはり本当の意味で理解できる様になるためには、何度も復習をし、入試に間に合わせることになります。受験の年の4月から始めるのであれば到底間に合いません。受験は物理にのみ重きを置き、物理に十分な時間がかけられる人であればやれば良いと思いますが、これは非現実的な選択だと思います。

また、数学を駆使した物理の勉強を経験した事がある人の話を、経験をした事が無い人達が、どんなに聞いたところで参考になりません。なぜなら、後者の人達が想像するそれとは大きく異なるからです。想像はできないと思います。数学を駆使するということは、物理を体系的に勉強するという事です。習う単元の順番も、捉え方も全く異なります。両方を経験した人からすれば、結局同じことを言っていると一言で片付ける事ができますが、経験した事がない人からしたら全く別のものに見えると思います。

04-A独学は不可

注意して欲しい事は、現役生にはとにかく時間がないということです。数学が得意だから、物理と数学の繋がりは独学できるであろうと甘く考え、独学に走る受験生をしばしば目にします。私はこれまで多くの東大合格者を指導してきて、様々な受験生に出会いました。しかし、たった1〜2年で、数学と物理の繋がりを独学で勉強し、使いこなせるレベルまで理解した受験生は未だに出会ったことがありません。皆、途中で独学を断念して、予備校や塾に通い、一から勉強し直すか、教科書通りに勉強をし直すという結果になります。何れにせよ、余計に時間が取られてしまうことになるでしょう。数学を使って物理を勉強するなら、最初から誰かに習うことを ‘強く’ お勧めします。しつこいようですが、概念を理解し使いこなすまでは、かなりの時間と労力を要する事は覚悟するべきです。もちろん、その分返ってくるものも大きいことは間違いありませんが...。それでもどうしても、4月以降に勉強を始めて、時間が無いのにも関わらずどうしても数学を駆使して物理を勉強したいというのであれば、その場でインプットとアウトプットを毎回完結しながら進んでいく特殊な授業スタイルの塾か、個別指導で見てもらう必要があるでしょう。時間との兼ね合いを考えると、これ以外に方法はないと言っても過言ではありません。

選択の際は一人で判断せず、誰かに相談をすると良いと思います。この選択においては「自分なら大丈夫」という慢心は捨てたほうが良いでしょう。

04-BN予備校では

今回N予備校で授業をするにあたり、私が様々な勉強ルートで物理の伝え方を考えたときに、限られた時間の中で最高の成果を出せるルートで講義を進めるつもりです。中途半端な数学の使い方や、中途半端な公式の使い方を勉強するよりも、点数になるルートで講義をして、皆さんには物理を武器にしてもらいます。

それでは、講義でお会いしましょう。 内藤 法胤

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