ネットを活用した最強の勉強法 物理の勉強法 講師 内藤 法胤

ネットを活用した最強の勉強法 物理の勉強法 講師 内藤 法胤

はじめに

物理という科目は国語、数学、英語のようなメイン科目では無い割に、公式を暗記すれば大丈夫、公式を暗記したら失敗する、微分積分を使った方が良い、微積は使わない方がいい、などと様々な事が言われています。それだけこの科目が注目をして頂ける理由は、おそらく受験勉強の際に、失敗する人と成功する人の明暗が大きく分かれる科目だからでしょう。

私はこれまで多くの浪人生を見てきました。4月に担当する際に、現役時代に物理の点数が全く伸びなかったと言う生徒に、勉強法を聞いて唖然とする事が多いです。

私が‘唖然’とする理由は、物理の勉強を失敗した生徒は皆同じ勉強をしているからです。

そこで今回は今までの私の経験を活かし、N予備校の生徒が物理の勉強で失敗しないように、最強の勉強法を伝授しようと思います。しかしその前に、多くの物理の点数が伸びない受験生が陥りやすい「点数が伸びない勉強法」とは一体何かについて触れておきます。

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点数が伸びない勉強法(必読)

物理の勉強で、点数が伸びないと嘆く受験生の特徴は以下の通りです。

  • ① 教科書や参考書を読む際に、すぐに太字の公式を見て、式の使い方を覚えるために例題を使う。
  • ② 「力学」だけは得意と言う。

上記①②に当てはまる受験生は、共通して次のような不安に駆られていることでしょう。

「今まで、テストの度に覚えた沢山の公式と、問題の解法パターンをすぐに忘れてしまう。この勉強方法 で本当に正しいのだろうか。力のかき方も本当はよくわからない。特に摩擦が出てくると不安だ。エネルギーの式はいつ使っていいかわからない。このまま勉強していたらマズイかも...。」
折角、この不安が芽生えたのにも関わらず、ほとんどの人が自分を慰めるように、次のように考えようとすることでしょう。

「自分なら大丈夫!問題を解いているうちに慣れてくるはずだ。だから、毎日少しずつ公式を覚えていき、使い方を覚えていこう。」

こう考えている受験生は危険信号です。なぜなら、私が今まで出会って来た、点数が伸びない勉強法をしている生徒の特徴と一致するからです。

では、①、②の勉強法の何がよろしくなかったのかを説明していくことにします。
先述の①の勉強はそもそも物理の様な理系科目を勉強するスタイルとしてはナンセンスです。もっというと、これは勉強ではなく暗記という作業です。作業は思考をしなくて良いので、物理という科目においては、誰でも考える最も簡単な‘逃げ道’です。大学入試は思考力が問われます。従って、安易な勉強は危険です。
次に、②はどこが良くなかったのでしょうか。力学だけは得意だと思っている受験生の多くは、入試レベルの問題になると、力学は他の分野に比べると、まだ何とか分かると言う程度である事が多いからです。力学以外の分野に苦手意識を持っている人は、実はそもそも力学の勉強が既に怪しいことに気づいていない可能性が高いです。力学の勉強が本当に正しくできているのであれば、熱力学や電磁気でつまづくことはまず無いはずです。なぜなら力学が一番難しいからです。力学の後で出てくる単元は、基本的に力学の考えをベースにしているだけなので、スムーズに進むはずです。

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